おひとりさまの老後に漠然とした不安を抱いている方は、少なくなりません。
では、実際におひとりさまの老後には、どんなリスクがあるのでしょうか?
体力の衰えにより、家事が困難になった時
高齢になると、体力だけでなく気力も衰えて来ます。
自分ひとりのために料理や掃除をするのも億劫になって来るものです。
不衛生な散らかった部屋で生活していると、 転倒や食中毒など、新たなリスクも生まれやすくなります。
緊急入院する事になった時
入院や手術をするときには、身元保証人や手術の同意をする人が必要です。
頼れる人が身近にいないおひとりさまなら事前に保証会社などと契約する事も
できますが、救急搬送されたような緊急時は間に合いません。
保険証や着替えなど、身の回りの物を持って来てくれる人も必要になります。
自宅で倒れて、発見されなかった時
自宅で倒れて誰にも気づいてもらえなかった事により、重大な事態となる事もあります。
「すぐに発見されていれば…」と生死のリスクにまで発展する事もあるのです。
実際、「孤独死」は、65歳未満の方が一番多いのです。
「孤独死」は特別な事ではなく、誰にでも起こる事なのです。
認知症になって身の回りの事ができなくなった時
認知症になると、物忘れだけではなく、家事などの身の回りの事もできなくなります。
生活が不便になるだけでなく、おひとりさまだと詐欺や犯罪の脅威にも晒されています。
また、おひとりさまは認知症になった事を気付かれにくいというリスクもあります。
早期発見での治療が難しくなって来るのです。
死後の対応
人が亡くなった後にはさまざまな処理や処分、手続きが必要です。
遺体の引取から葬儀、埋葬、住居の後片付けなど、近親者のいないおひとりさまの場合は、それらを引き受けてくれる人がいません。
なるべくなら死後に人に迷惑をかけたくありませんよね。
おひとりさまには、自分の死後の対策も必要なのです。
おひとりさまのリスクはいろいろありますが、しっかり対策を取る事で、ほとんどのリスクが回避できます。ただ不安に思うだけではなく、リスクにしっかりと向き合って、
安心・安全な生活を手に入れましょう。